[blog] 昭和の神戸三宮の姿を求めて①

はじめまして。
新日本興業株式会社取締役/Web担当の宰井です。

ホームページをリニューアルするにあたって、生田新道ビルが建てられた1969年と、その前後の1960年代・1970年代の、かつての三宮の姿、生田の空気を、私は無性に知りたくなりました。
1969年の日本。
『サザエさん』の放送開始、人類初の月面着陸、UCC缶コーヒーがヒット、
「チンタラ」や「ワルノリ」という言葉も、この年の流行語だったようですね。
そして1969年といえば、ビートルズが『Abbey Road』をリリースし、マイルス・デイヴィスが『Bitches Brew』を、スライ&ザ・ファミリーストーンが『Stand!』を発表、ジミ・ヘンドリクスがバンド・オブ・ジプシーズを結成した年。
音楽が好きな私にとって、1969年は強く興味を惹かれる特別な年でもあります。
あの時代の神戸・三宮の雰囲気は、一体どのようなものだったのでしょう。
生田新道にはどのようなお店が並び、どんな人たちが、どのような暮らしの営みをしていたのか。
どんな人間模様があり、どのようなドラマが渦巻いていたのでしょうか。
興味は尽きません。
これから満足の行くまで、探していきたいと思います。

さて。かつて生田と東門街エリアには、キャバレーが沢山あったと聞きます。
今も現存するキャバレーの生き残り「月世界」をはじめとして、東急ハンズのあるところは神戸最大級のキャバレー「新世紀」があり、なんとその屋根は夜空を見上げられるようなドーム状になっていて開閉可能だったとか。
他にも「紅馬車」「踊り子」といった華やかな名前のキャバレーがあったそうですが、
昭和61年生まれの私にとっては、その名も業態も未知の世界であり、全てが新鮮に感じます。
実は、私たち生田新道ビルも、竣工当時はキャバレー「ニュー・ジャパン」と「ニュー・チャイナ」という2つのキャバレーを営んでいたことがわかってきました。
「ニュー・ジャパン」は和装の女性が、「ニュー・チャイナ」はチャイナドレスの女性がお酒を注いでくれる場所だったそうです。
このあたりの、昭和の神戸・三宮を知る方々がいらっしゃれば、是非とも話を伺いたいものです。
そして、私の中で新しい発見があった時に、不定期のブログ形式でこれから随時残していけたらと思います。

まずは写真が好きだった祖父のアルバムから、いくつか写真をアップします。
見つかったのは、生田新道ビルの前身であるコーヒーショップ「サン」と
アルサロ(アルバイトサロンというものだそうですね)
「サンスター」の外観です。
年代はわかっていませんが、少なくとも1968年より前のものだと思われます。