[blog] 昭和の神戸三宮の姿を求めて③
最近、神戸市中央図書館にちょこちょこ通うことが多くなりました。
きっかけは、下山手通のバー「コラソン」の読書家なマスター。
神戸を幾度となく襲った昭和の水害(これも知りませんでした)の話から、
「中央図書館に行けば何かあるかもしれないよ」と教えていただき、
「そうか!図書館!!!」と膝を打ちました。
行ってみるとですね、これが面食らいましたですね。
2階が丸ごと神戸の歴史を扱った書物や資料を扱ったフロアではありませんか。
宝の山やん。
まずは神戸の写真を…生田の写真を…と見ていくうちに、
1冊の本に出会いました。
長島孝次著『神戸昭和レトロ集』
この中になんとなんと…
先日紹介した、祖父が経営していたアルサロ『サンスター』の記述があるではないですか!!!!!
当時の『サンスター』のマッチ箱のデザインまで載せてくださっています!!!
長島さんによると、アルバイトサロンという形態が誕生したのは昭和28年頃。
キャバレーやナイトクラブは大衆サラリーマンにとってはまだまだ高嶺の花。
そこで生まれたのが低料金で楽しめるサロンです。
アルバイトといっても、OLや女子大生などではなく、戦争未亡人やオールドミスの方も多かったようですね。
「神戸で最初にアルサロができたのは…」というくだりで、
神戸そごうの南側に『コスモ』東門筋に『サンスター』と紹介してくださっています。
ビールと付き出しワンセット380円。
ただしそれで何時間も粘って遊ぶわけにいかず、結局は追加オーダーで高くついたそうで。
お金のない若者は開始早々のサービスタイムにビールをたくさん注文し、テーブルの下にコッソリ隠しておく…といった苦労話(なのか?)を書いておられ、
「そうまでしても若い人たちは今まで味わえなかった遊びをしたい時代だった」
「戦時中に長く従軍し無事帰還したが若い時代に遊べていなかった中年の人たちにも受けたそうだ」
「皆解放されてささやかな青春を謳歌したいだけだった」と語っておられます。
うーん、なんだかとっても素敵な話のように思えてきました!!
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